「フィンランド研究者としての想い」 〜面白いこと、難しいこと〜
東海大学北欧学科の人気講師、柴山由理子さん 柴山さんご自身がフィンランドを訪れたのも大学1年生の時でした。フィンランドの魅力に魅せられ、帰国してすぐにフィンランド政治や社会制度の研究を始め、大学院修士課程終了後、20代半ばにビジネスの世界へと転身。10年間、フィンランドのデザインブランドのセールス・マーケティングの仕事に関わったのち、再び研究者としての道に戻られました。フィンランド政治や福祉国家としての社会制度など、その研究の幅はとても広く、次から次へと知識があふれ出てくるお話に皆が引き込まれていきます。
表層的にとらえられがちな、幸せいっぱいの夢の国「フィンランド」ですが、今回のトークではもっと深掘りしたフィンランドの実情についてお話しいただきたいと思います。
<ゲストプロフィール>
東海大学文化社会学部北欧学科講師。 専門は比較政治学、フィンランド地域研究、特に政党政治と社会政策史。 早稲田大学社会科学研究科博士後期課程を満期退学。 フィンランドのデザイン企業Golla Oyの Vice President of Sales and Marketingを経て、2018年4月より現職。代表的な研究に「フィンランド社会政策の社会民主主義化 -ペッカ・クーシの『60年代の社会政策』に焦点を当てて-」(2010年、社学研論集第16巻、早稲田大学大学院社会科学研究科)や「国民年金機構Kela(Kansanelakelaitos)の歴史的展開から見るフィンランドの社会政策」(2020年、北ヨーロッパ研究第16巻)。大学では「フィンランド概論」、「北欧の政治と経済」、「北欧の思想とアイデンティティ」などの授業を担当している。
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