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日常にアートを。
リンドベリが描いた、豊かな暮らしのかたち。

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スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg, 1916–1982)は、20世紀スウェーデンを代表する陶芸家・デザイナー・イラストレーター。1916年、スウェーデン北部のウメオに生まれ、ストックホルムのスウェーデン国立美術工芸デザイン大学で学んだのち、1937年に名門陶磁器メーカー「グスタフスベリ社」に入社。1949年にはクリエイティブ・ディレクターに就任し、同社の黄金時代を築いた立役者となりました。
旺盛な好奇心と詩的な感性から生まれた彼の作品は、陶芸からテーブルウェア、テキスタイル、インダストリアルデザイン、グラフィック、絵本、公共空間の装飾に至るまで多岐にわたり、北欧モダンデザインの礎を築いた存在として知られています。
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リンドベリはテーブルウェアのデザイン以外にもテキスタイルのデザインも多く手がけています。代表作《Berså(ベルサ)》は、鮮やかなグリーンの葉を規則的に並べた印象的なパターンで、テーブルウェアとしての人気はもちろん、テキスタイルとしても高く評価されています。自然へのまなざしとグラフィックの洗練が融合したそのデザインは、時代を超えてなお多くの人々に愛されています。
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草花が整然と並ぶ植物図鑑のようなモチーフを描いた《Herbarium(ハーバリウム)》では、静謐で詩的な世界を描き出しています。植物を観察し丁寧に描いた繊細なタッチが美しいパターンです。
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リンゴや洋ナシ、ぶどうなどの果物が大胆に描かれた《Fruktlåda(フルクトラーダ)》は、グラフィカルかつ華やかなデザイン。見ているだけで楽しい気持ちにさせてくれる豊かさと躍動感に満ちており、リンドベリらしい遊び心が凝縮された作品のひとつです。

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また、スティグ・リンドベリは後進の育成にも力を注ぎ、リサ・ラーソンの才能を見出した人物としても知られています。彼のもとでキャリアをスタートさせたリサ・ラーソンは、その後、北欧を代表する陶芸家として世界的に活躍するようになりました。

スティグ・リンドベリの作品は、実用性と芸術性、遊び心と洗練が同居する、まさに「日常に宿るアート」。その豊かな世界観は、今なお多くの人々にインスピレーションを与え続けています。

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